知ったかぶり週報2003
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2007年7月3日(火) 2ちゃんねるは・・・。
★月曜日から重たい話を内外で散々聞かされて凹む。

★「kajieさんといえばいつもWeb2.0本ばっかり読んでる印象があるから」とご連絡をいただき、拝読させていただく。

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?
西村 博之
扶桑社 (2007/06/29)
売り上げランキング: 28

「もうこれ以上、インターネットは社会を変えない」・・・世間のWeb2.0本が非常にポジティブな世界観を総じて描いているのに比べると、本書が描くインターネットの未来は非常に地味。Web2.0だのRMTだのCGMだの集合知だの、インターネットの世界で騒がれている事象やキーワードに対して冷静にツッコミを入れていく様は痛快。はるか以前より2ちゃんねるやニコニコ動画などのCGMで集合知(集合愚?)なサービスを立ち上げ、成功させているひろゆきだからこそ言える台詞だ(それについても、「動画配信は儲からない、未来がない」と断言するのが面白い)。さらに佐々木俊尚、小飼弾両氏との対談も興味深く、こっちで一冊作っても良かったのではと思うほどだ。それにしても、扶桑社新書で出ているWeb関連本って、コレと井上トシユキの本の2点なのだが・・・他の新書とは明らかに一線を画している感じがする。

★いっぽう、こちらは「Web2.0ポジティブ本」。この書評を読んで買おうと思ったのだが、先週金曜日に丸善御茶ノ水店で店員さんに在庫を尋ねたら「スミマセン、2日前に返品してしまいました」と・・・。発売10日目で返品か。新書売り場が狭いのはわかるが、世知辛いなぁ。

モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~
石野 純也
毎日コミュニケーションズ (2007/06/19)
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私は典型的なPCユーザーなので、ケータイで何かを検索しようなどとはまったく思わない。そういう人が多いだろう。しかし一方で、いま若者を中心にケータイを中心としたまったく異なるネットワーク社会が形成されていることを気づいていない大人が多いかもしれない。オトナがセカンドライフに大騒ぎしているうちに、モバゲータウンやガールズウォーカーが作る「経済圏」の大きさを見落としていないだろうか。パケット定額制や検索機能、MNPなどの影響で、勝手サイトを中心にしたケータイサイトの新たな発展の姿を本書は描く。

ワイドショー通信簿一覧
平日の午前8時前後に放送されている「朝のワイドショー」をウォッチし、番組の内容やキャスター・コメンテイターの発言を紹介、採点する。4番組が連日網羅されているのがありがたい。まぁブログ界には個人でやってる人もいるけど、さすがに大変だしね。
2007年7月4日(水) 左利き。
★社内で各種多様な会議に出ていると、中にはなかなか話が進まない会議があって、いらいらしてしまう。同じ話題を何度繰り返しているんだろう。なぜ不満や評論で終わってしまい、次のステップに行かないのだろう。

最近の出版物で増えているもの・減っているもの
地に足の着いた利益追求本が増加傾向に。いつの世も自己啓発というジャンルは装いを変えて脈々と続いているのだが。逆に言うと、文芸ジャンルの落ち込みは著しい。

「今や単行本の小説なんて専門書と一緒ですよ」
いわゆる単行本の文芸書は売れてない。ケータイ小説がバカ売れしている分を差し引いても、その落ち込みは著しい。杉江氏も危機感を覚えているが、明らかに一冊の本に対して払えるオカネが下がってきていると思う。

国分太一くん、箸は右手で持とうよ
山本一郎氏などを経由して知った炎上ネタ。横澤彪氏が「左手は ケツを拭く手だ 箸持つな」と述べたのに対し左利き差別だという声が・・・(後日、横澤氏は自分も左利きだという文章をアップしている)。なお、私自身、完全なる左利きだ。お習字の時間だけは右で筆を持たされたが、それ以外は親の方針もあって一切矯正をされなかった。今まであまり苦労をしたり迷惑をかけたりした経験はない・・・と思うが、「見る者に不安を与える」のは事実かもしれない。

「2ちゃんねるはなぜ潰れないか?」の誤植を潰せ
昨日紹介した本がちょうど増刷に入るとか。そんな中、小飼氏が「ブログ上で編集者に誤植を提示する」という妙な試みをしていて面白い。あーでも、私も2箇所ほど読んでてあれっと思ったところあったんだよなぁ、なんだっけ。

2007年7月9日(月) ブックフェア。
★先週の後半は主に東京国際ブックフェアに赴く。展示会場は年を追うごとにこじんまりしてきている。児童書や人文書関連は意味があるのだろうが、いわゆる「いま売れている本」の展示が少なく、迫力に欠ける。googleブック検索ほか、デジタル出版系のブースを一回りしたらあまり見るところがなくなってしまった。「海外版権交渉」や「書店仕入活動」のようなビジネス向けなのか、「読者サービス・PR」のような一般向けなのか、出展社ならびに主催者はせめて目的をどちらかに絞らないと、意味がないような気がする。

★とはいうものの、セミナーには魅力的なものが多く、やっぱり足を運んでしまうのだが。今年の私は、「講談社のデジタル戦略」および「デジタルéfの現状」についてを聴講。ライツ部門に関しては小学館がリードしている印象を与えるが、講談社もさすがに色々な取り組みをしている。その取り組みを「デジタルコンテンツ」と「デジタルメディア」に分けて説明されていて、自分の中ではすっきり整理がついた。前者はコミックなどのコンテンツをデジタル化して商売に変えていく作業で、電子書籍事業はこれにあたる。後者は雑誌のブランドをWebなどの多メディアに拡張して雑誌とは異なる事業を展開することで、ViViの通販やコミュニティへの取り組みを説明していた。ただし、やはり決定的な収益を得るには至っていない印象もあった。それはデジタルefも同様で、有料会員の伸び悩みが見られるようだ。

★先月北京で開かれた世界雑誌大会でも「裏テーマはデジタル」と言われており、いかに雑誌はWebなどのデジタルメディアと融合するかが課題になっている。しかし、先行している米国でもうまく行っている事例は少なく、掛け声はあがるが実際には・・・という状況なのだ。

★7(土)は本の学校出版産業シンポジウムへ。今年もこちらの手伝いをしている。午前中の第一部は寝坊したのと会場準備のために聴講できなかったが、大変盛況だったようだ。午後の第2部は、100人規模の分科会を4つ催すという、かつての本の学校スタイルに近い形式を取ったのだが、どの会も盛り上がり、ほっとした。特に第3部の米国独立系書店パウレルズ・ブックスを率いるマイケル・パウエル氏の講演は超満員。聴講される方の中にも出版界の大物が多く、皆の興味を引いていた。

★準備はいつもボランティアの手弁当でやっていて、来年以降続けるかどうかはまったくの白紙。ただし、今回は分科会の企画運営の負担を分散化できた(第2分科会「雑誌で支える書店経営」は日本雑誌協会との共同開催だった)のが良かったのではないかと思う。とはいえ私としては、やはり「本の学校」である以上、一方的にお話を伺うのではなく、パネリストも会場も一体になった「討論の場」になることが望ましいのではないかと思うのだが、いかがだろうか。

グーグル、ブック検索の日本語版を開始
1年前からその話を聞いていたせいかもしれないが、自分の中ではすでに冷めぎみ。amazonの「なか見!検索」を初めて耳にしたときの衝撃ほどではない。出版社と著者の許諾を両方取らなければいけないというハードルが高いんだよなぁ、と思ったら、なんか著作権法改正の動きもあるんですか。そうですか。それって決まりそうなんですか?

インターネットは雑誌の敵ではない--両者の連携のあり方とは
主にケイタイ広告の「ケイマガ」に関する紹介。出版社にとっては、構築・運営を無料で行ってくれるうえに広告収入の一部を還元してもらえる同サービスは魅力的だ。しかし、本原稿で「モバイルサイトを単なるツールではなく、媒体の1つとしてとらえる雑誌出版社側の視点の切り替えが必要となりそうだ」という文面を真剣に受け止めるならば、単に「効率的だから」という理由だけで構築手法を限定するのも考えものだと思う。

自費出版でトラブル相次ぐ「本屋に並ぶと思ったのに
いつもこの手のトラブルが後を絶たない・・・この業界にいる人ならば、小部数で書店に自分の本が長期間置かれるわけがないと皆知っているが、自費出版を志すシロートさんにはそんなことはわからない。ダイエットでも自己啓発でもなんでも、夢を売る商売は常に新しいお客さんが入ってくるから強いのだ。

長いタイトルを考えるより、「略称」が生まれるようなタイトルを考えることのほうが重要である。
この記事を受けて。確かに瞬間的に目に付くのは長いタイトルのほうだが、結果的に自分の記憶に定着するのはどこかのキーワードだけだったりする。

渋谷ブックファースト「鍛えない脳」フェア
著者たちがPOPをいっぱい描いてるけど、写真をよく見ると「早く買わないとこのBook1stなくなるよ!」というのがあり、笑っていいんだか泣いていいんだかよくわからない。

au:mobile fashion
40以上の海外ブランドやセレクトショップがau携帯電話とコラボしてケースなどをデザイン。ラベンハムのキルトのやつが欲しい!「ケータイは機能より見た目で選ぶ」私としては、こういう外回りに弱いんだ。うっかりMNPしてしまいそうだ。がんばれドコモ。
2007年7月12日(木) おとなしく。
★今週前半は妙にヒマ。嵐の前の静けさなのだろうが…。先週までの反動か、飲んだり遊んだりする気力も薄れているのでおとなしくしている。

なぜ新宿紀伊國屋の店員はつまらなそうなのか
紀伊國屋書店新宿南店の店員が不機嫌そうな顔をしている、品揃えが異様で上層部からの押し付けのイメージがつきまとう…といった感想。コメント欄などでツッコミを受けて謝罪をしているが、そうはいってもこの方は「主観的にこう感じた」のだからしょうがないだろう。ただ、これを読んで改めて考えてみると…「つまらなそうにしてない書店員」がたくさんいる書店ってどこだ?あるのかそんなの?

★世代論は嫌いじゃないんだけど。

平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子
深澤 真紀
日経BP社 (2007/06/21)
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すぐに身近な友人をリスペクトする、オトコ同士で買い物に行く、何でも「チェック」はするけど深入りしない、セックスに淡泊……。オヤジ世代には信じられない団塊ジュニア世代以降の若者たちを23種類に分類。はっきり言って文章は下手くそだし、どう考えても強引な決めつけが多いしで、読んでて腹立たしくなること多数。しかし、ここに書かれてることは「あ、これ俺だ」と思うこともしばしば。ええ、今年も男同士で海外旅行行きますけど何か?

山吹色のお菓子
おぬしも悪よのう…。
2007年7月17日(火) 2ちゃんねるが潰れる日
★驚くほど何もしない3連休。

中越沖地震能登半島地震からまだ4か月くらいなのに。日本海側でなぜ地震が立て続けに起こるのだろうか?

★普段あまり読まないジャンルの本だが、興味深く一気に読んだ。こういう本はさすがにネットでないと出会えない。

我々はどこへ行くのか―あるドキュメンタリストからのメッセージ
川良 浩和
径書房 (2006/07)
売り上げランキング: 262579

新刊ではないのだが、こちらの書評で絶賛されていたので興味を持ち購入。ベルリンの壁崩壊、ヒロシマと原爆、北朝鮮、キューバ危機、9.11テロ…さまざまなテーマでNHKスペシャルを150本以上作り続けた名物プロデューサーが自らの番組と取材をもとに四半世紀を振り返る。扱う題材はあまりにも大きい。一介のテレビマンが扱えるものではないのかもしれない。それでも氏は丹念な取材と独自の視点を忘れず、常に歴史と立ち向かう…。民放では決してできない映像作り。叩かれる一方のNHKだが、一方ではこういう人が制作にいるというところが強い。

fujisan.co.jp社長「雑誌離れ食い止めたい」
オンラインの雑誌販売では先行していた富士山マガジンサービスだが、競合となるサービスが徐々に出始めている。また、法人需要はそこそこ見られる定期購読だが、個人客が定期購読で雑誌を購入する習慣はまだまだ少ない。割引販売がもっと進むのか?

経営再建中の丸善、大日本印刷との資本業務提携を発表
インターネット関連でamazonとの提携を発表した丸善が、今度は大日本印刷と。当座は図書館関連事業での協力関係を築くという。丸善は新社長になってから次々と施策を打ち出していて興味深い。

ネット選挙,なしくずし的解禁?
各政党が公示後にもWeb更新を行っているとか。いいから早くWebでの選挙活動を全面解禁すればいいのに。

2ちゃんねるが潰れる日
以前雑誌で掲載された「99歳の2ちゃんねら」を再録。なんだか妙に泣ける。
2007年7月18日(水) 早起き。
★眠りについた時間は決して早くはなかったのだが、妙に早い時間に眼が冴えてしまう。だんだん老化が進んでいるのか。しょうがないから起きる。

芥川賞と直木賞。今回は文藝春秋がらみの受賞はナシ。幻冬舎の本が受賞作になったのは初めてか。しかし今に始まったことではないが、自分はどうも興味を持つことができないんだよなぁ。

★予約してたのが届いたので、さくっと読んでみた。

仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本
米光 一成
ベストセラーズ (2007/07/14)
売り上げランキング: 713

「プロジェクトとは冒険である」…『ぷよぷよ』『バロック』を生んだゲームクリエイターが、すべての仕事や共同作業に応用できるプロジェクト攻略術を指南する。本の紹介や見どころはご本人のブログに譲るが、狙いと切り口が鮮明で面白いと思った。解き明かしているテクニック自体は決して珍しいものではない。企画発想術の本や会議術やコーチングの本を何冊か読めば書いてあることばかりなので、斬新な技術を期待すると肩透かしを食うだろう。しかし、プロジェクトをRPGにたとえると、いろいろなことが見えてくる。「王様(スポンサーだったり上司だったり)の意見をおさえる」「冒険の地図(事業計画書だったりアイデア帳だったり)を描く」「キャラクターシートを作る(協力するメンバーを知るために)」などなど。ゲーム世代の我々にはこういってもらうほうがすっきりする。本書を読むと、仕事がしたくなってくる。

グーグル・ブック検索をめぐる著作権論争・ネット時評
図書館プロジェクトをめぐる著作権論争を中心に。いっぽう版権の切れてない本に関しては出版社を間に入れて許諾を得るしかないのだが、多くの出版社が静観の構えのようだ。わたくし個人の考えとしては、ネット検索に引っ掛かってこないものは情報として認められなくなるのではという危惧があるので、自社の商品すべてをとっとと検索対象にしちゃいたいと思っているのだが、著作者との権利交渉を考えると、一概に進められるものでもない。

★グーグルブック検索の紹介記事を見ると「リアル書店の位置情報と連動」というのが出てくる。それ自体は大したことがない(単なるグーグルマップの機能だから)。しかし「将来的には書店の在庫情報と連動」ということもあわせてよく言われており、そこが私はとても気になってしまう。その将来ってどのくらい将来の話なんだろう。誰が在庫情報の管理をするんだろう。「書店の在庫」なんて、商品を卸している取次会社ですら、場合によってはその書店自身すら把握してないこともあるのに。大手チェーン店で単品管理ができていてシステムもしっかり作っている所なら在庫情報提供も可能だろうが、POSレジすら入ってない街の書店にはまず無理だ。ということは、グーグルの情報整備に伴い、ますます中小書店は取り残されていくということになるのだろう。

★昔からメーリングリストを作る時にはFreeMLを使っていたのだが、いつの間にかリニューアルしてSNS機能がつくように。でもってメーリングリストが「MLコミュ」とかいうものに変わっていた。うーん、サービス過剰になったぶん、なんかかえって使いづらい…。シンプルなメーリングリスト機能だけでいいんですが。

「A4の壁」
デジタルデータの量がA4サイズで1ページを超えると、人はプリントして読むことが多くなるらしい。言われてみるとそうだ。それ以上の文章をモニタで読むことは当然あるけど、明らかに流し読みしちゃうし。あるいは、文章を書いていて推敲しようというときはプリントアウトして紙で読まないと気持ちが悪いし。

人気エコバッグ狂想曲 小競り合いで警官出動も
テレビで見たけど、なんでそんなに熱狂的になるのかと思い、怖かった…。しかしこの件は、完全に店側の仕切りの失敗である。もちろん客側のマナーも悪いのだが、整理券配布を勝手に早めたり、中止したと思ったら再開したり、ようはルールや言いつけを守った人のほうがゴネた人より損する状況になってしまっている。お店も客も、秋葉原のオタクショップに学んだほうがいい。彼らの場合はお互い行列に慣れてるから、余計な混乱が起こらない。
2007年7月19日(木) 
★今日も妙に早起き。なんか早朝から消防車が何台もサイレン鳴らしながら走って行ってるのだが…近所ででかい火事か事故でもあったのか?

★ヘリコプターもウチの上空を何台も何台も飛んでるなぁ。新潟への災害救助に向ってるだけとは思えないが…?

フジテレビ「ゴールデンタイムの視聴率が悪いのはゲームのせい」
「7月第一週の1週間の間に放送された番組の中で、ゴールデン・タイムに視聴率9%を超えたものが1つもなかった」「業界関係者らは、これを任天堂の人気家庭用ゲーム機Wiiの影響によるものと分析」という記事がネット界で波紋を呼んでいる…。が、いくらなんでもすべて9%以下はってのは低く言いすぎ。定期的に見てる視聴率データでもそんな数字は一度も見たことなかったし(たとえば、フジテレビの7月第一週ゴールデンタイム平均視聴率は12.8%だった)。これに関しては赤尾晃一氏の指摘がまったくもって正しい。確かにテレビ視聴率の低下傾向は続いているし、番組作りが安易に見えるのも個人的に納得はできる。しかし、間違ったデータをきっかけにしたお祭り騒ぎでは…騒ぐほうがちと恥ずかしい。

たった1年で一変したゲーム産業、E3は規模縮小
むしろ業界規模で見たら、ゲーム業界の縮小っぷりはすごい。また、DSの脳トレやWiiのファミリーゲーム人気で、今までの重厚長大な本格派一辺倒だったゲーム業界の潮流が一気に軽量なものに変わったことが、縮小した米国のゲーム展示会E3から見えてくるという話。「これまで豪華なディナーを並べていたレストラン街が、突然ラーメンを売る屋台ばかりになった」という喩えはわかりやすくて面白い。

インド式計算本、「酷似」と晋遊舎が2社に販売中止求める
訴えた側の晋遊舎の本がこちらで、訴えられたのはこちらこちら。すでに私には区別がつかないが、インド式算数の本は20冊以上が出版され、書店の一角を占めている(まだまだ類似書は出てくるだろう)。「柳の下にどじょうは数匹」なのが出版界の宿命であるとはいえ、3月にヒットした本が一気に6月に類似書祭りになるとは…サイクルも速いもんだ。なお、元祖本を作った晋遊舎の編集者インタビューがちょっと前の業界紙新文化に載ってたけど、慣れない監修や子供に分かりやすい説明の工夫で相当に時間をかけたという話だった。そりゃ安易に作られた他社本に対しイイ気持ちはしないだろうなぁ。
2007年7月24日(火) かゆみ。
★もともとアトピー持ちの私だがここ数年症状が出ず、治ったのかなと思っていたのだが、今年に入ってからかゆみが時々出るようになった。重い腰をあげて皮膚科に行く。子供のころからアトピー治療と言えばステロイドだと思っていたのだが、病院でプロトピックとかいう薬を処方される。塗ると患部が火照ったように感じるけど、たしかに翌朝の調子は劇的に良い。もともと症状はまだ軽かったので安心だけど、お盆の旅行までに症状を完全に抑えたいなぁ。

私はこうして雑誌売上を伸ばしました
先日の「本の学校シンポジウム」でも分科会を行っていた、書店の雑誌販売に関するTipsを集めて冊子を作るという雑誌協会プロジェクト公式ブログ。ネタの一部が公開されているが、決して目新しいものばかりではない。要は、書店にとっては手間をかけずに済んでいた雑誌に対し、どこまで時間と人手をさけるのか、という問題なのだろう。平台を一日3回入れ替えるのが良いとわかっていても、そこに人手を費やせるか? 大事なのはテクニックよりも意識改革なのだ。

★そんな中でも、とりわけ週刊誌の落ち込みは厳しい。明らかにインターネットにその存在を食われている気がする。そんな中、「それでも買って読んでもらう」ための編集術がここにある。

働く、編集者―これで御代をいただきます。
加藤 晴之
宣伝会議 (2007/07)
売り上げランキング: 3165

著者は現役の『週刊現代』編集長。『編集会議』の連載を中心にまとめたもので、ネタは広範囲に広がりながらも、駆け出し編集者向けやデスク・編集長向けの「こんな状況になったらどう対応する?」ケーススタディなどが面白い。それに、ライバル誌といっていい『週刊朝日』の編集長と対談しているところが太っ腹なのか何なのか。以前表紙がそっくりと報じられた両誌だが、今思うとこの本のための話題作りだったのかとうがった見方をしてしまう。

日販の王子流通センターのシステムが止まってしまい、ここ数日、王子や日販帳合の書店は大混乱だった模様。もう復活している…はずだが、これにより止まっていた注文品が一気に動き出すと、今度は受け入れる側の書店が大変そうだ。100億円を投じた新物流システムを構築しサービス強化を図った日販だが、うまく稼働できなかったのは失態。そういえば数年前、中堅取次の太洋社も倉庫を新設した時(だったと思う)、システムトラブルが起こって社員総出で徹夜で出荷作業をしてたことがあった。システムとは空気や水のようなもので、ないと困るが、なくならないとその存在に気づかないものだ。これを機に、一方的に「出版流通業界の悪者」的存在とされている取次の重要性に業界のみんなは気づかされたのではないか。いや、やっぱり「日販のバカ」と悪態をつかれて終わるのか。かわいそうに。

★再三触れているが、月刊アスキーが面白い。最新号9月号では「子供激変!〜せまるデジタル新世代の下剋上〜」として、大人をネット詐欺でだます小6女子や、パソコン授業中に友人たちとチャットを楽しむために、リナックスで教師からは見えないチャットルームを設営してしまった小学生を紹介。これは特殊の例としても、「ケータイ世代」といわれる高校生たちのさらに下の子供たちに、パソコンのハイスペックな機能をなんなく使いこなす「BI世代」(ブロードバンドインターネット世代)が育ちつつあるとも本記事は指摘する。自分の周囲には子供がいないんで鵜呑みにするしかないけれど…ありえる話。

「インド式計算本」だけじゃない! アスコムのパクリっぷりがスゴすぎる件。
先日紹介した「便乗本」に関連して。この手の本作りに長けているのは宝島社だと勝手に思いこんていたのだが(失礼)、どうやら今はアスコムさんがフットワーク軽く動いていらっしゃるもよう。まぁあまりに悪質なパクリ本は困りものだし、点数が異常に増えるとウザいだけだが、ある程度は市場の拡大につながるから、私は決して否定しない。まったく新しいモノを作る創造力も重要だけど、売れてるものがあって市場に飢餓感がある中で、スピーディに商品を供給できる力も重要だと思う。だってビジネスなんだもん。

この夏のブームとなるか!? 「冷やし餃子」
餃子だいすき!な私だが、冷やし餃子はどうかなぁ…東京じゃ食えないのか?

坦々麺ブログ
坦々麺だいすき!な私だが、ここまで並ぶと…壮観。ちなみに私は支那麺はしごのだんだん麺が好き。谷中店にしか行ったことないけど。
2007年7月25日(水) 電子書籍。
★カード会社のポイントがたまっているけど何も欲しいグッズがないなぁと思っていたら、図書カードに換えられることが判明。なんと2万円分も手元に届いた!さすが永久不滅ポイント!…とはいうものの、今も図書カードの存在をすっかり忘れてオンライン書店でほしい本を注文してしまう。あーなんとなくもったいない。

高円寺純情出版界に初めて参加。hon.jpの落合早苗氏から電子書籍市場の現状について聞く。ケータイ小説と“ケータイで読む”電子書籍との定義の違いとか、電子書籍流通市場の中でも2大取次が出来つつある話とか、現状がすっきりとして勉強になった。落合氏も最後におっしゃっていて非常に同意するのが、「ケータイは紙の出版と別のもの。電子ペーパーが出てきたらそれは競合であり脅威の存在となる」という趣旨のことを発言されていた点。わたくしもまったくそう思う。「本というデバイス」に馴れてない若者は今後もケータイでコンテンツを読むだろうし。

★今のところ、電子書籍を楽しむのは10〜20代中心で、しかもエンタメ作品(アダルトぽいの含む)が主流となっている。いきおい「いつでも手に入る」「手軽にどこでも読める」利点が強調されているが、わたくし個人は、電子書籍のメリットは「場所を取らずに保存できる」「検索で必要な場所がわかる」点にあるのではないかと思っている。前者がフロー型、後者がストック型というイメージでとらえているのだが、「ストックのメリット」がもっと伝わってくれば、旧来の読書人も引き付けることができるだろう。「これ以上、家に本を増やす場所がない」と悩んでいる人は多いはずだ。

横溝89巻を手のひらに――書籍とセットで普及目指す「Words Gear」
松下の電子書籍「Words Gear」と、横溝正史全集89巻入りのSDカードがセットになって57500円。紙の本で揃えるのとさほど変わらない値段で手に入るため、限定生産ながら初回は数百セットが完売しているそうだ(現在は追加受注中)。

反省文の書き方〜パクった読書感想文発覚の文例・例文〜
「ネットでパクった読書感想文を宿題として提出したら先生にバレて怒られた」ときの反省文例文がこちら。これも先生に見つかったらどうすればいいんだろう?

一昨日、新入荷のサンリオ文庫を黙ってごっそり持って行かれた方へ。
千駄木の「古書ほうろう」でこんな通知が。万引き犯がココを見てこっそり返却に来るとはとても思えないのだが…。しかし、サンリオ文庫を持って行くところが、いかにも読書通な人のしわざっぽくて。
2007年7月31日(火) リニューアル予告。
★突然ですが、この「知ったかぶり週報」をリニューアルすることにいたしました。制作の方とテストを重ねておりましたが、準備が整ったということで、明日8月1日より新稼働を予定しております。場所もここのままで、書く内容はあまり変わらないと思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
MAIL http://www.sittakaburi.jp/
Akiary v.0.51