2007年7月9日(月曜日) ブックフェア。
★先週の後半は主に東京国際ブックフェアに赴く。展示会場は年を追うごとにこじんまりしてきている。児童書や人文書関連は意味があるのだろうが、いわゆる「いま売れている本」の展示が少なく、迫力に欠ける。googleブック検索ほか、デジタル出版系のブースを一回りしたらあまり見るところがなくなってしまった。「海外版権交渉」や「書店仕入活動」のようなビジネス向けなのか、「読者サービス・PR」のような一般向けなのか、出展社ならびに主催者はせめて目的をどちらかに絞らないと、意味がないような気がする。
★とはいうものの、セミナーには魅力的なものが多く、やっぱり足を運んでしまうのだが。今年の私は、「講談社のデジタル戦略」および「デジタルéfの現状」についてを聴講。ライツ部門に関しては小学館がリードしている印象を与えるが、講談社もさすがに色々な取り組みをしている。その取り組みを「デジタルコンテンツ」と「デジタルメディア」に分けて説明されていて、自分の中ではすっきり整理がついた。前者はコミックなどのコンテンツをデジタル化して商売に変えていく作業で、電子書籍事業はこれにあたる。後者は雑誌のブランドをWebなどの多メディアに拡張して雑誌とは異なる事業を展開することで、ViViの通販やコミュニティへの取り組みを説明していた。ただし、やはり決定的な収益を得るには至っていない印象もあった。それはデジタルefも同様で、有料会員の伸び悩みが見られるようだ。
★先月北京で開かれた世界雑誌大会でも「裏テーマはデジタル」と言われており、いかに雑誌はWebなどのデジタルメディアと融合するかが課題になっている。しかし、先行している米国でもうまく行っている事例は少なく、掛け声はあがるが実際には・・・という状況なのだ。
★7(土)は本の学校出版産業シンポジウムへ。今年もこちらの手伝いをしている。午前中の第一部は寝坊したのと会場準備のために聴講できなかったが、大変盛況だったようだ。午後の第2部は、100人規模の分科会を4つ催すという、かつての本の学校スタイルに近い形式を取ったのだが、どの会も盛り上がり、ほっとした。特に第3部の米国独立系書店パウレルズ・ブックスを率いるマイケル・パウエル氏の講演は超満員。聴講される方の中にも出版界の大物が多く、皆の興味を引いていた。
★準備はいつもボランティアの手弁当でやっていて、来年以降続けるかどうかはまったくの白紙。ただし、今回は分科会の企画運営の負担を分散化できた(第2分科会「雑誌で支える書店経営」は日本雑誌協会との共同開催だった)のが良かったのではないかと思う。とはいえ私としては、やはり「本の学校」である以上、一方的にお話を伺うのではなく、パネリストも会場も一体になった「討論の場」になることが望ましいのではないかと思うのだが、いかがだろうか。
★グーグル、ブック検索の日本語版を開始
1年前からその話を聞いていたせいかもしれないが、自分の中ではすでに冷めぎみ。amazonの「なか見!検索」を初めて耳にしたときの衝撃ほどではない。出版社と著者の許諾を両方取らなければいけないというハードルが高いんだよなぁ、と思ったら、なんか著作権法改正の動きもあるんですか。そうですか。それって決まりそうなんですか?
★インターネットは雑誌の敵ではない–両者の連携のあり方とは
主にケイタイ広告の「ケイマガ」に関する紹介。出版社にとっては、構築・運営を無料で行ってくれるうえに広告収入の一部を還元してもらえる同サービスは魅力的だ。しかし、本原稿で「モバイルサイトを単なるツールではなく、媒体の1つとしてとらえる雑誌出版社側の視点の切り替えが必要となりそうだ」という文面を真剣に受け止めるならば、単に「効率的だから」という理由だけで構築手法を限定するのも考えものだと思う。
★自費出版でトラブル相次ぐ「本屋に並ぶと思ったのに
いつもこの手のトラブルが後を絶たない・・・この業界にいる人ならば、小部数で書店に自分の本が長期間置かれるわけがないと皆知っているが、自費出版を志すシロートさんにはそんなことはわからない。ダイエットでも自己啓発でもなんでも、夢を売る商売は常に新しいお客さんが入ってくるから強いのだ。
★長いタイトルを考えるより、「略称」が生まれるようなタイトルを考えることのほうが重要である。
この記事を受けて。確かに瞬間的に目に付くのは長いタイトルのほうだが、結果的に自分の記憶に定着するのはどこかのキーワードだけだったりする。
★渋谷ブックファースト「鍛えない脳」フェア
著者たちがPOPをいっぱい描いてるけど、写真をよく見ると「早く買わないとこのBook1stなくなるよ!」というのがあり、笑っていいんだか泣いていいんだかよくわからない。
★au:mobile fashion
40以上の海外ブランドやセレクトショップがau携帯電話とコラボしてケースなどをデザイン。ラベンハムのキルトのやつが欲しい!「ケータイは機能より見た目で選ぶ」私としては、こういう外回りに弱いんだ。うっかりMNPしてしまいそうだ。がんばれドコモ。








