diary

2008年2月27日(水曜日) 更新しない理由。

★今週、当サイトの記事を更新していない理由は以下の3つです。

【1】先ほど、こちらの記事を8割方書きあげた段階で、手元の操作を誤って原稿をすべて削除してしまい、やる気を完全に失ったから

【2】次週に出張を抱えたりWebサイトのリニューアル等を抱えたりで業務が立て込んでおり、情報収集がおろそかになっているから

【3】そんな状況にもかかわらず、出張移動中の暇つぶしにと購入したドラクエ4にドハマりし、寝る暇を惜しんで遊んでいるから

訪れてくださった皆様には深くお詫びを申し上げます。

2008年2月22日(金曜日) 出版崩壊。

★「人は自分にとって都合の良いことしか記憶に残さない」・・・わかってはいることですが、改めて肝に命じました。AからDまで筋道立てて説明して、その時は納得してたのに、後日「あのときCって言ったよね」って・・・いやいやちょっと待って、そこは起承転結の「転」、序破急の「破」の部分ですから、残りの部分を記憶から抹消しないでください、むしろDを記憶に残して!・・・って感じの。

★ご献本賜り、ありがとうございました。拝読させていただきました。

なぜケータイ小説は売れるのか (ソフトバンク新書 63)
本田 透
ソフトバンククリエイティブ (2008/02/16)
売り上げランキング: 4291

ケータイ小説市場の広がりやその社会的背景、出版文化の中におけるケータイ小説の位置づけの分析、そしてヒット作の作品分析などを行っており、まさにオトナが「ケータイ小説ってどうなってんの?」というのをサクっと知るには格好の一冊。『Deep Love』『恋空』『赤い糸』などのヒット作に共通するのが「七つの大罪」(売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、真実の愛)という指摘もさることながら、たとえば「ケータイ小説におけるレイプの描かれ方」にも特徴がみられる・・・など、へーなるほどと思うことは多い。これで私も、ケータイ小説について少しは知ったかぶりができそうだ(笑

アスコムが事業停止
これを書いている22日朝現在はWebサイトは生きているが、すでに社員は前日に解雇されているという。確かに露骨な二番煎じ本が多いなどとも言われ、決して余裕がある雰囲気ではなかったとはいうものの、NHKの本とかいろいろと売れているシリーズもあったので、「なぜアスコムが?」という驚きの声が多いようだ。まだよくわからないけど、「事業停止」は仮に黒字であってももちろんできるので、経営者が早々と見切りをつけたかっこうなのかもしれないし。

ネット広告費、実は2006年に”雑誌超え” - 2007年も上回る
マス媒体の広告費が減ってネット広告費が増える傾向はずっと続いているのだが、とうとう雑誌がネットに追い抜かれる格好となった。上記記事にもあるとおり、計算方法を変えたことで、昨年度に実は追い抜かれていたという話なのだが。まぁいずれにせよ出版社の倒産話や大手版元の雑誌休刊話と重なり「出版崩壊」を語る象徴的なニュースだ。

「新聞離れ」どこ吹く風 欧州の無料朝刊2紙が絶好調
ちょっと前にも書いたが、日本では数年前に『HEADLINE TODAY』という無料日刊紙が誕生するも、広告代理店や印刷会社などのさまざまな圧力にあって成功に至らなかった経緯がある。ただ、新聞業界も雑誌に負けず劣らず(というかもっと深刻に)急激な構造危機に陥っている中で、改めて無料紙という選択肢を検討する新聞社もあるんじゃなかろうか。

<薬事法違反>糖尿病に効くと無許可販売、2人逮捕 警視庁
テレビ業界の薬事法による内容規制とその抜け道として本を使う方法、などがわかり参考となるエントリ。翌日の「じゃあテレビってきちんと考査しているか?」と併せて読むと面白い。

取次のダンボーが続々登場
「ダンボー」とはマンガ「よつばと!」の中に出てきた着ぐるみ(ロボット)のこと(詳しくはこちら)だが、妙に人気で段ボールフィギュアが発売されたりしているそうだ。で、上記の書店員は東五軒町お茶の水などの段ボールの絵柄でダンボーをカスタマイズ。出てくるネタが出版ギョーカイ的にツボついてて、笑える。

2008年2月19日(火曜日) ああああ。

★心に余裕がありません。自己嫌悪の繰り返しです。

★そんなときにコレを読んだもんだから、もうつらいつらい。

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
益田 ミリ
幻冬舎 (2008/01)
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なんか妙齢の女性のツボにささりまくったらしく、私の周囲で話題になっている一冊。30代独身彼氏なし、カフェの店長として働くも貯金は200万円ちょっと、老後のことが気になってつい「遺言の書き方」という本に手を伸ばし・・・というすーちゃんと、もうすぐ40歳独身、実家で母と寝たきりになった祖母との3人暮らし、会社の同期で残っているのは男子だけ、13年間彼氏なし、恋愛やセックスはしたいけど背中に付いた肉が気になって・・・というさわこさん。二人のモノローグを主軸にゆったり流れるコママンガは読んでて痛い。自分は女子ではないので、本質的に心情を理解してるとは言い難いが、将来に対する漠然とした不安と、それでも「ま、いいか/しばらく押しとこ/保留ボタン」(本書)という気持ちには妙に共感してしまう。

★なお、この辺のOLの生態を描かせたら一日の長があるのは、秋月りす『OL進化論』。毎週連載で必ず「35歳で独身で」というネタが入っており、同名の単行本もでているほどだ。こちらは同じ35歳独身(こちらは男女)の様子を非常にからりと明るくまとめているのだが、根底に流れる「未来はないけど明日は来る」感じは一緒だと思う。ぜひ書店の皆さんは双方並べて販売を!

「ローマ字略語本」10日で15万部突破
久々のヒット。事前のマスコミへの情報提供がうまいようで、あまり有料宣伝をしてなくてもテレビ等で取り上げられて火がついている。

QRのススメ
ブラウザ上でURLを入力すればQRコード(二次元バーコード)を生成してくれるサービスあり。あ、これで十分じゃん。

出版のユーリーグがジー・モードの筆頭株主に
記事にもあるとおり、ユーリーグはシニア向け出版・通販事業で成功を収めている会社。そこがケータイコンテンツの会社の株を引き受けたというのは大変に面白い。事業提携の可能性はまだわからないとしているが、少なくとも「高齢者向けのデジタルメディアはPCではなくケータイ」だろうと思っているのではないか。

★とはいうものの、最近、私自身の中で「PCかケータイか」とかいう言い方は意味がないと思いつつある。デバイスは変わるものだし。逆にユーザの視点から、液晶の大きさに合わせて「大型(30インチ以上のもの)」「中型(15インチ程度のもの)」「小型(3インチ程度のもの)」と考えたほうがいいのではないかと。大型とは現在では家庭用のテレビであり、中型は現在でいうPC、小型はケータイやiPod、ここにゲーム機を入れてもいいかもしれない。で、出版社のようなコンテンツホルダーは、モニタの大きさに合わせて適する形のコンテンツを保持していて、適する形で提供を続けていればいいのだと思っており、いま「PCで見せる情報は課金できないからケータイにシフトしよう」という短期的な考え方をしててはいけないのだと思う。デジタル放送が始まった時に、今持っているコンテンツをテレビで流せないか・・・とか、まだ先の話かもしれないが、そっちのほうに私は興味があるので。

著作権違反に罪悪感が無いのは、知財がわかりにくいからじゃね?
一般の人たちにとって、インターネットで音楽をダウンロードすることは「野山に出かけて花をつむ」感覚であり、そこに著作者がいて使用料が・・・というのはわかりづらい、という指摘はしごくもっとも。そもそも、かつてクリエイターを育てたのは大衆ではなく貴族階級の人たちだった。そこに立ち返って「ユーザーからは無料」のスタンスに行くしかないのか。厳しいなぁ。

メディア職とマーケティング職,就業状況で明暗がくっきり
これは米国の事例だが、日本もそんなに変わらないのでは。新聞や雑誌の縮小分をインターネットメディアが吸収しきれているかというと、まったくそんなことはない。まぁ、いずれにしてもマスコミの人たちはやっぱり多すぎるんだと思う。たとえ出版産業が残り一定のブランドを今後も保持できる、としたところで、いずれにせよ規模の縮小は否めない。あとは自分自身が減らされないように、良いもの作って必死に食らいつくしかない。

ザ恋愛インタビュアー あなたの代わりに1000人にインタビューしてきました
自分の結果。圧倒的大多数の人が私の恋愛について「なよなよしている」と感じているらしい。くそー、お前らになぜ俺のことがわかる!

2008年2月13日(水曜日) お久しぶりです。

★最近の細かないらだち。自宅のPCがコレに感染してるようで、ウザいポップアップが出てきてしまう。しかし、駆除しようと思ってNortonを最新の情報更新かけてスキャンしても、取り除いてくれないのはなぜ?

★それにしても、最近はネットで書かれていることをあまり積極的に吸収できてない。マイミクさんの日記すらちゃんと読めてない。時間がないから、というわけじゃないんだよな。そのぶん、むしろ雑誌を読んだり人と会うほうにエネルギーを費やしているかもしれん。時代に逆行しているというか、数年を経て真っ当な生活に戻りつつあるというか。

★目の前の仕事に忙殺されていると、たまには大きい話も読みたくなってくる。

「通信と放送の融合」のこれから コンテンツ本位の時代を迎えて法制度が変わる
中村 伊知哉
翔泳社 (2008/01/24)
売り上げランキング: 10240

タイトルにもある「通信と放送の融合」というお題目を達成するためには、膨大な量の法整備とさまざまな環境構築、関係各者の調整が必要だ。本書は、2011年の「情報通信法」設立を目指すメンバーの一人である著者が、現在のコンテンツ産業におかれている状況を詳しく解説している。正直申し上げて、アタマに入っていかない部分のほうが多いが、いかに日本の法体制が複雑に入り混じってしまっているかはよくわかる。これに挑む人たちはすごい。尊敬する。わたくしがやっている社内調整なんて赤ん坊の仕事みたいなもんだ。

★上記の本より引用。
「政策論は実現可能性が重要だ。政策はアイディアとは異なる。行政や立法に採択されなければ、もしくは世の中に執行されなければ政策とは呼ばない。アイディアやプランがレベル1だとすると。それが政策に育つためには、レベル10くらいの調整と説得を必要とする」
まさにおっしゃる通りだ・・・と肝に銘じる。自分の仕事もまさにその通り。

★先日紹介した『石塚さん、書店営業にきました。』がamazonで予約開始されている。もちろん即予約。次回のINC総会が出版後初の定例会となる。出たいけど・・・出張直前で無理そうかなぁ。

★予約ついでにamazonからDMが来た『なぜケータイ小説は売れるのか』も予約。双方ともに、読んで面白かったらまた取り上げる予定。

丸善とampm、山梨県内で店舗展開 4月に1号店を出店予定
経営者が変わってから、丸善がこのような発表をすることが多い。amazonと提携してBtoCオンライン小売部門の構築を行ったり、大日本印刷と提携して教育機関のIC化事業を共同で進めたり、といったことで、あまり書店業界には存在しない動きで興味深い。

大手出版社も立ち読み、ばら売り開始
米国の大手出版社・ランダムハウス社とハーパーコリンズ社の動きを紹介。米国ではオンラインによる全文検索も、電子書籍によるベストセラーの配信も先行して進んでいる。日本では版元側の警戒心もあってなかなか普及できてないという現状が見受けられる。紙媒体の流通構造が違うから一概に比較はできないのだが、日本の出版社でデジタルコンテンツがらみの仕事をしていると、「アメリカはいろいろ出来てうらやましー」と思うのもこれまた事実。

多く売れるのが幸せか? 長く売れるのが幸せか?
いしかわじゅんの「3社の中で、バジリコの編集者が、一番長くこの本を売るって言ってくれたから」という発言を受けて。確かに、大手の版元になると編集と営業が完全な分業体制になる。そうすると、出版された本の生殺与奪を決定するのは主に営業側になる(商品管理部門が別途存在する会社の場合は、また違う要素が働く場合もあるが)。そんなわけで編集側からすると、著者に対して「いつまで売ってくれますか?」という質問は非常に怖いわけだ。「ボクにはわかりません」というか、教科書通りに「委託期間は6カ月」とかなんとかいうか、「センセイの本はずっと売り続けますよ!」と手を揉むか。そして、どのケースであろうと、発売数週間のPOSデータによって「売れない」と判断された本はお蔵に入り、出庫の目を見ない。もちろん大手の版元ならではのメリットもあるけど、これだけ出版市場がぐらついている中にあっては、あるジャンルに特化した中堅版元くらいのほうが丁寧に売ってもらえる、という気がする。

★ただ、中堅版元以下には「会社そのものが潰れる」というリスクも伴うんだよなぁ、最近。

2008年2月4日(月曜日) 雑誌ヤヴァイ

★突如としてあまりにショックな話が持ち上がり、その夜は関係者と激しく痛飲。最後は前向きな話で終わった・・・はずだが、酔っててあまり覚えておらず。で、朝気づくと鞄の中に飲みかけの白ワインが1本つっこまれていた。いつのまに?

★読書は減る一方。マンガはそこそこ読んでるんだが・・・そんな中で本書をようやく入手。

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B) (集英社新書 424B)
稲垣 太郎
集英社 (2008/01/17)
売り上げランキング: 8608

「リビング新聞」「ぱど」などの老舗から「R25」などのフリーマガジンまで、無料紙誌市場の概況がざっくりとわかる一冊。フリーペーパーの配布手法には「ラック置き」「手渡し」「宅配「職域配布」の4つがあり、これらを媒体特性に合わせて適正な割合にミックスさせ使用する・・・など、同じ紙の業界にいながらよく知らなかったことがいくつも書いてあり勉強になる。業界団体が把握しているものだけでも、約1200誌、3億部が発行されているというフリーペーパー市場。広告規模についても明確な調査は存在しないが、一説ではここ5年間でほぼ倍増して約4000億円市場に到達したとも言われており、すでに有料の雑誌広告市場を追い抜いているという指摘もある。何のことはない、雑誌業界が「インターネット広告市場に雑誌が抜かれた」などと騒いでいる間に、より距離の近い競合媒体が異様な成長を果たしていたのだ。

★本書を読んで思い出したが、日本にも無料の日刊新聞『ヘッドライン・トゥデイ』が登場したことがあった。しかし、本書で指摘されるところによると、通信社、広告代理店、印刷会社、駅などの設置個所などすべてから抵抗を受け、当初の理想とはかけ離れた形でのスタートを余儀なくされ大苦戦。現在はTOKYO HEADLINEとタイトルを変え、週刊発行の形態に変わっている。ここからも、日本マスコミ産業の閉鎖性がよくわかる。

★すでに先週のことだが、阿佐ヶ谷ロフトで<「雑誌」に未来はあるか?>というトークイベントがあることを知り、仕事帰りに駆けつけてみる。大盛況。話し手はフリー編集者の仲俣暁生氏、元『QJ』編集長の森山裕之氏。ゲストに『en-taxi』の壹岐真也氏、『HB』の橋本倫史氏を招いていた。会場は雑誌やミニコミ、フリーペーパーの編集者が多い模様で、話題に上るのも大手情報誌や週刊誌ではなく個人誌的なものが中心で、いわゆる私の守備範囲でいうところの「雑誌“産業”ヤヴァイ」という話はほとんどなかった。とはいえ、興味深い話も多数。80年代の出版文化を経験している『en-taxi』の壹岐氏は、『PENTHOUSE』の創刊直後に編集部に携わり、六本木に事務所を構え月収100万円を超える大盤振る舞いな生活をしていた経験があるとか。一方、『HB』の橋本氏は82年生まれで雑誌をたくさん読んだ経験もなく、ブログもmixiもやっているけど、政治などを勉強しているうちに「自分が読みたい雑誌がない」と自然に思い、自然と雑誌を作る方向に向かっていったという。雑誌の黄金時代を経験している人と、紙媒体に何の思い入れも感じてない人。ここに大きな差があると思った。

★これも先週のことだが、出版関連勉強会INCにも久々に。当勉強会の主宰である石塚昭生氏が初めての著書『石塚さん、書店営業にきました。』をもうすぐ出版するという。「書店員から見た出版営業」について、心構えからテクニックまで非常に懇切丁寧に解説しており、版元営業の人にはぜひ読んでほしい一冊。できれば、営業となって半年とか1年とかたち、一通り仕事は覚えたけど色々不安、な時期に読むのが良いかと。

10年ぶり改訂…「広辞苑」【キャバクラ】落選のワケ
「キャバクラ」の定義について編集会議は大紛糾。しかし誰もキャバクラに行った経験がなく、結局のところ収録を取りやめたというエピソード・・・。ここまでいかにもな話だと、むしろ怪しい。なんか岩波書店の宣伝担当者が作った話なんじゃないかと!?

ベテラン症候群
症状としては「自己評価の向上」「やっつけ仕事の増加」「根性論率の増加」など。あーわかるわかる。これはマズイなぁ。自分でも気づかないうちにかかってしまいそうだ(いや、すでにもう兆候が表れているのか?)。肝に銘じます・・・。

タカラトミー、ペン回し専用ボールペンとDVDのセットを発表
自分が中学生だったら間違いなく買いそう!