2009年2月25日(水曜日) 講談社過去最高の赤字、日本の広告費2008年、『尾道坂書店事件簿』・・・etc.
★珍しく連日の更新だが・・・やはりこの2つのニュースには一言触れざるを得ない、ということで。
★講談社、前期最終赤字76億円 過去最大の赤字幅
天下の講談社が大幅赤字転落、ということでニュースになっている。広告収入減が響いたというが、経営を支えるコミックに大ヒット作が見られなかったのも、売上不振につながっている大きな要因といえる。講談社は比較的団塊の世代の正社員が多いので、今後社員数は自然減になると見られているが、そのスピードでは追いつかないのでは、という気がする。
★先日、ビデオ・リサーチの主催するセミナーで講談社MouRaを手掛ける服部編集長の話を聞いたのだが、MouRa事業は着実に売上を伸ばしているものの、その実態はまだ単年度でも赤字であるということ。(数字はここでは公表しないが)会社全体に対するデジタル事業が占める売上比率は1~2%程度、というところのようで、まだまだ講談社の経営をデジタル部門が支える、という話にはほど遠いようだ。しかもMouRaの場合は、Web連載を単行本化して販売する、紙の出版事業の売上がかなりの割合を占めているので、厳密にいうデジタルコンテンツの売上、になるともっと小さい割合と言えるだろう。
★2008年のインターネット広告費は16.3%増の6983億円、電通調べ
一方で、新聞広告費が12.5%減少、雑誌広告費が11.1%の減少と、完全に「旧メディアの衰退とインターネットの隆盛」と語られやすい図式になっている。講談社の赤字と並んで、またしばらくその手の報道は続くと思われる。それを見て企業はさらに宣伝費を旧マス媒体からネットに振り替えてしまい・・・さらに広がる悪循環。
★ただ、直近に関して言えばインターネット広告市場も決してほめられた状況ではなく、利用者無料で広告モデルを目指した多くのサービスがひどい目にあっている。参入が他のメディアに比べて容易だが、成功するのも難しい・・・ということで、出版よりも「一強他弱」の殺伐とした世界だなぁと感じざるを得ない。あたしらは、そんなYahoo!さんとかmixiさんとかモバゲーさんみたいな大それたことをやるわけじゃないんで、小さくまとまって、ひっそり自分の飯だけ食わせてもらえればいいんですが・・・。
★もう一言駄文を。私は「出版不況」という言葉に常々違和感を覚えている。「不況」というのは景気の話で、施策次第で良い時もくれば悪い時もくる。だけど、出版などのメディア産業に訪れているのは構造の変化であり、狭義の意味での(昔ながらの)出版はゆるやかに「衰退」していくと思われる。極端な例えだが、誰も「レーザーディスク市場が不況だ」って言わないよね?「音楽市場」は好不況の波があるかもしれないけど。いわゆる「出版」も早く、メディアやデバイスと心中しすぎないような、新たな器を探して変化をしていくべきなのだ、と私は思うのだが。
★とは言うものの、あるまとまった量のコンテンツを読ませるデバイスとして「(紙の)本」は非常に優れている。また、取次・書店による流通網も整備されており、インフラとしても申し分ない。では、そのインフラを支えている書店とは・・・ということで、半ば強引なフリながら、読み終えたばかりの本書をご紹介。
Web本の雑誌連載の単行本化。広島県尾道市を中心に展開する書店チェーン啓文社で本部仕入業務等を担当する児玉憲宗氏が半生をつづったエッセイ。児玉氏は働き盛りの中で大病を患い、今後の半生を車椅子とともに送らざるをえなくなった。しかし周囲は暖かく彼を迎え(社長の計らいで社内はすべてバリアフリーに改装となった)、本人も現状を前向きにとらえ、直接店に立つことはないものの、書店員として何ができるかを常に考え周囲と明るく仕事をしている。会社自体も新しいことへの挑戦を常に忘れず「効率を追求しすぎると祭はできない」(でしたっけ)との姿勢を崩さない・・・読んでいて前向きな気分になれる一冊。書店を取り巻く環境はあまりに厳しく、抜本的な構造改革が必要でそれに対する議論もすべきなのだが、それとは別にこういう書店の話は読んでいてうれしくなるし、応援したくなる。
★1990年前後のフジテレビ深夜番組が神がかっていた時代
このブログ主と私はほぼ同世代なんじゃなかろうか、と他のエントリを見てても思うのだが、確かにかつてのフジテレビ深夜番組は面白かった。今に比べれば制作費が潤沢にあった、という事情はあるだろうが、それでもテレビの割にはほどよくとんがった、ちょっと知的なエンタテインメント番組を数多くやっていて、思春期の自意識にはぴったりあったものだ。
★5年前に入社した原君は、全然仕事をしません。
求人情報のリクナビNETにこんな文章が。どんな会社や!と思いつつ読んでみると・・・笑ってしまうものの、人柄が見えるよい求人。











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