2010年2月18日(木曜日) 今日はぼんやりしたことを書きます。
★久々にお会いしたINCの石塚さんに「kajieさんって本当に何をしてるのか外から見てるとわからない人ですよね」と言われ、「そりゃ石塚さんも同じでしょうが!」とその場でツッコめなかったのが、今となってはくやしくてしょうがない。
★確かに、自分でもあまりに多彩なところに首をつっこんでいて、自分の本業は何だろうと思うことが多い。でも、現業部門のお仕事だけ、と割り切ってしまっては得られなかった経験や人脈も数多く積むことができているのは自分にとっては助かることばかりだ。あとはそれを実践に落とし込むだけなのだが、それがいま、とても難しい状況であることも確かである。実際、自分たちも次にどこでどんな仕事してるかわからない状況に落とし込まれそうだ。
★そんな中、ここ最近「出版は/出版社はどうなるか」的なテーマのセミナーやワークショップに立て続けに幾つも出てしまったのだが、共通して言われることは「ライツ管理がカギを握る」ことと「スモールユニットで動け」ということだった。もともと、出版社は何の資産も持たず、おもしろい、役に立つことを考えて形にする人だけが存在していた。集団で作る雑誌もあるが、基本的にはひとりひとりが自営業者のように黙々と働くのが当たり前だった。だから、著作権のことや組織に関して言われてることは「本業に還れ」以外の何物でもないのだろう、と思う。KindleやiPadが「出版プラットフォーム戦争」の舞台になるかもしれず、戦々恐々としている人は多いが、一出版人としては、来た波に乗ればいいだけ、のはずなんだ。本当は。
★自分は仕事をするうえでは「浅く横に広い知識」と「専門分野の縦に深い知識」の両方が必要だろうと思っていて、横に広がるほうでは、まだ自分は出版業界のすべてを見通せていないし、ITやコンテンツビジネス全般については不勉強だらけだと恥じ入るばかりである。また、深いほうでいうと、やはり自分が本業にしているWebや電子出版に関してはもう少し技術の面も理解できなきゃいけないし、制作のスキルも本当は身につけたい(自分で簡単なサイトくらい作れなきゃまずいだろう)。今はなんというか、ある程度自分だけで仕事が完結できるようになりたいと思うことが多い。
★ひとりで仕事をする度胸は自分にはない。でも、ゆるやかなユニットをあちこちで組んでばらばらに仕事する、という考え方は出版に限らずいろんなジャンルで有効なのではないか。会社員の私ではあるが、できれば小さな書棚と無線LANと打合せができるテーブルセットとコーヒーメーカーがそろう小さな事務所がほしいなぁ(カワイくて聡明な事務スタッフも同時募集)。誰かプレゼントしてくれないかなぁ。そもそも本業と周辺業務で手いっぱいで、他に儲け口を探すことなんざできないだろうけど。
★・・・それにしても、昨今は「電子出版」をテーマにしたセミナーや本などが異様に多くて追いきるのも難しい。そんな中当然のように電子出版で成功する方法を描いた情報商材もきちんと登場していることがなんとなく面白い。「いよいよ電子出版の時代が来るぞ」という人たちの多くは、今までのケータイコミック中心の市場や、うさんくさい投資ノウハウなども多数まじった情報商材市場のことをあまり触れずに、電子書籍端末を中心にした新たな世界のことを語りがちである。自分としては、もちろん近い将来の電子出版に向けて準備や挑戦はすべきだと思っているけれど、すでに出来上がっている市場での商売も一方できちんとこなしていければと思う。
★ところで、超久々に重い腰をあげて日記を書き始めたきっかけは、日販総量規制について書くためでもなく、米国でamazonがkindle無料配布を検討している件の真偽を問うわけでもなく、単に意外な掘り出しものマンガを見つけてしまったからである。
エンターブレイン

何度読んでも笑えます
青池保子好きならきっとはまる!
海外で風呂にゆっくりつかれなかった日本人の思い
お風呂限定! ローマ版「へうげもの」!?
風呂から風呂へ時空移動!
かつて古代ローマには公衆浴場があり、ローマ市民は風呂をこよなく愛していたという。そんな古代ローマの風呂設計技師が、ひょんなことから現代日本にタイムスリップしてしまったら・・・!? 銭湯の富士山の壁画に感動しては浴場にヴェスビオス火山を描き、動物の皮でシャンプーハットやシャワーを作り、湯治場でどぶろくを飲まされては「毒を盛られた」と倒れる・・・「風呂とタイムスリップ」というとんでもなく異質かつニッチな組み合わせの設定で、まさか単行本一冊分のマンガができるとは。この引き出しの深さに笑い驚く。しかも、2巻も出るの?このテンションがいつまで続くのか。久々にヘンなパワーを持ったマンガに会えて幸せだなぁと思う。










