2011年5月11日(水曜日) 久々の御挨拶。
★すいません、お久しぶりです・・・。
★前回最後に日記を更新したのは2月。しかし実は、かの3月11日の直後に、すごく長い日記を書いていた・・・のだ。まぁ要はどこで地震に遭ってどうやって帰ってきて震災報道を見ていかに凹んで計画停電や原発事故で不安を煽られて・・・みたいな。しかしなんか、その冗長な文章を本番アップすることができず、1か月以上「下書き」フォルダに放り込んだままにしてしまっていた。そして結局・・・消してしまった。その時々の気持ちはTwitterの過去ログで記録はできている。だったらここにはある程度、心が落ち着いて固まったことを書かなければな・・・と思っていたら、どんどん筆が鈍ってしまった、というわけ。
★もちろん、現時点でも東日本大震災に対して、気持ちの整理ができているわけではない。明らかに自分たちのライフスタイルは変わったし、精神的なダメージだってどこかに残っている。そして出版業界も、用紙やインクの手配が一時困難となり、この夏も計画停電の影響で印刷・流通の平準化が求められ、雑誌の発売日等に大きな影響が出るのではと言われている。そして、一連の自粛ムードで下げ止まっていた雑誌広告がさらに大打撃。さらにはこれから、被災地等の書店からの返品が出版社・取次の経営に影響を及ぼすのはこれから・・・という状況。まさにまだ、何も総括できる状態じゃない。
★そんな状況の中、約3か月ぶりにここを更新しようと思ったのは・・・人事異動で自分の仕事が変わることになったからだ。ここ数年間は、Webや電子出版等のデジタルメディア事業を中心とした新規事業開発を担当し奮闘していたのだが、5月から紙の本の営業部門に戻ることとなった。営業は約5年ぶりだが、今度は雑誌やムックの配本、しかも担当は女性誌という未経験の業務なので、イチから勉強しなおさねばならんなと思う。
★今までやってた、「出版社におけるデジタル事業」に対して、これもまた総括をする段階ではないだろう。確かに「いつまで経っても儲かりませんなぁ、ガハハハ!」と笑い飛ばすことは簡単だ。だが、メディア・コンテンツ環境の激変はいままさに続いており、これからもどうなるかわからない。そんな中では、流行りものに次々飛びつくわけでなく、さりとて昔ながらのやり方に硬直化することなく、変化に合わせて対応できるよう自らの体制を整える、デジタル利用を自己目的化せず「手段」として柔軟に利用する、という状況は今後も続けていかなければならない。いまここに決定打があるわけではない。
★たしかに、プラットフォームレイヤーの競争は、最初に覇権を取ったところが非常に有利だ。明らかに海外企業がそのあたりを押さえつつあるわけだが、出版社としてはお互いに協調して商売できる環境・ルールを作っていきながら、コンテンツの面では積極的に競争をしていくべきだろう。そのあたりの「競争と協調」の二枚舌が今後も求められる、はずだ。そんな中で、出版社は業界団体などを使って歩調を整えることができるのかどうか。今年がある種の正念場なのかもしれない。
★逆に、今から深く関わる雑誌や書籍等の流通のほうはどうなのだろうか。5年間でどれほど変わったのか、あるいは何が変わってないのか、まずは目の前の仕事を覚えながら、だけど、そのあたりもきちんと追っていかねばならんなぁと。
★・・・というわけでこの「知ったかぶり週報」は、引き続きデジタルメディア業界のことをウォッチしながらも、今後は紙の出版や流通寄りの話が中心になってくるのではないかと思います。それでもなお、広い意味での「コンテンツ流通」に関心を持ちつつしばらく頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。








