diary

2009年11月4日(水曜日) でるべんの会10周年、でんのみ参加、iPhone情報整理術、ステーショナリーハック!・・・etc.

でるべんの会10周年記念イベントにお越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。特に、懇親会等でご挨拶をいただきました皆様、ご挨拶をさせていただきました皆様、そして、私たちが勉強会をスタートするきっかけとなった本の学校を主催するとともに、私どもの活動を多方面から応援いただき、当日も素敵なお言葉とお祝いまでご用意いただきました、永井伸和さんに、厚く御礼申し上げたいと思います。細く長く続けて10年間、という月日がたち、我々はすでに「若手」と言えない年代に入ってきました。とはいえ、情報を共有する、議論する場としてこの勉強会は継続をしていきたいと思っております。今後とも宜しくお願いいたします。

「本の学校」を運営し、第57回菊池寛賞の受賞が決まった 永井伸和さん
こちらも合わせておめでたいお話。今後については「できることからやっていく」とおっしゃっていた永井さんだが、ぜひ本格的な法人化に向けて頑張っていただきたいものだと勝手に期待させていただく。

★上記と前後するが、その前にはでんのみ(電子出版の未来を考える会議)という少人数の勉強会にも参加。こちらは出版界じゃない人が多く集まっているため、今までとは違う角度の話し合いになったと思う。タイトル通り「電子出版」がテーマの会でありながら、結局は「出版そのもの」の話に終始していた印象がある。ただ、それはある意味当然のことなのかもしれない。以前私が近年師匠と(勝手に)思っている東京電機大学出版局の植村八潮氏が「時計の世界では、もはやデジタルとアナログを大きく区別して使い分けてはない」という趣旨のことを言っていて、確かに「デジタルだろうが紙だろうが出版は出版」なのだ、という風にきっとなっていくのだろうなと思う。

★amazonでも品切れで手に入らず、苦労して入手した一冊。こういう本をまさに待っていた。

 
iPhoneを使って、仕事がしやすくなる、情報をさばきたくなるテクニック、アプリを一挙紹介した一冊。今までのiPhone活用本の多くは表面的なアプリ紹介にとどまっていたり、あるいはゲームやエンターテインメント関連の情報に偏っていて、いわゆるBusinessHack的な使い方はまとまっていなかった。本書は「時間管理やタスク管理のテクニック」「クラウドオフィスを作るためのテクニック」「Web上の膨大な情報を閲読・処理するためのテクニック」などが多数紹介されており、大変参考になる。すべてを真似するのは無理だし無駄だが、iPhone活用の考え方を多数得られただけでもうれしい。

★一方、こちらはアナログな文具をテーマにした一冊。こちらも目を皿のようにして熟読。

STATIONERY HACKS!
STATIONERY HACKS!
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土橋 正 小山 龍介
マガジンハウス
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もともと文具が好きで、新商品を買ってはあれこれ工夫してしまうもので・・・これまた様々なメモ術、整理術、発想術などが具体的な文具商品とともに紹介されており、ついここに載っている文具をまとめ買いしてしまいたくなる一冊。この本の著者でもある仕事術のプロ・小山龍介氏と文具のプロ・土橋正氏が考案した、通称「HACKS!ノート」が本書でも紹介されていて、使ってみたくてたまらないんだけど・・・発売元であるコクヨのサイトに行っても情報は出てないし、amazonに行っても売っていない。あー、これじゃだめだよ、ホント。一ユーザーとして素直にそう思う。

2009年10月27日(火曜日) Kindle到着、「マガジン航」創刊、ChouChouとChuChu、小学五年生・六年生が休刊・・・etc.

★今週土曜日に迫りましたでるべんの会10周年記念イベントですが、休日だからなのか、「勉強会」の体裁を取ってないからなのか、ここ最近の会と比較するとあまり出席者が多くありません。どうぞ神保町ブックフェスティバルと合わせてお越しくださいませ。よろしくお願いいたします。

★アメリカのamazonからKindleが届いたので周囲に見せびらかしまわっている(英語ができない私にとっては、見せびらかす他に用途が思いつかん)。薄さと軽さ、電子ペーパー画面の見やすさには驚く人が多いものの、電子書籍に詳しくない女性の多くは「大きい」「かわいくない」という感想を持つようだ。あと、細かいレポートは私の知人でsmashmedia氏の「初めてのAmazon Kindle」あたりを読んでいただければよいかと。また、飯田和敏がKindleに大興奮して「死ぬね。何人も死ぬ、これで」と叫んだそうで、一部のメガネ男子どもが熱狂してのたうちまわっている。

「本と出版の未来」を考えるためのメディア 『マガジン航』
電子出版事業のトップを走るボイジャーが、仲俣暁生氏を編集人に据えて、電子メディアや本についてのテーマを取り扱うWebマガジンを創刊した。かつて「本とコンピュータ」という雑誌があって、仲俣氏は最後の編集長を務めていた。あれから約5年、出版の世界、電子出版の世界は大きく様変わりしてしまった。扱う領域も大きく広がっており、どのような展開を見せるか注目。

角川書店、女性誌「シュシュ(ChouChou)」を休刊 16年半の歴史に幕
コミック誌『ChuChu』が休刊 小学館
紛らわしい名前だが・・・前者は女性向け情報誌、後者は少女マンガ誌。ほぼ同時期の休刊発表というのはタイミングが良いんだか悪いんだか。

「小学五年生」「小学六年生」休刊へ 小学館が発表
それよりも衝撃的だったのがこちらの休刊ニュース。『小学一年生』が今でも40万部以上を売り上げるいっぽう、小学校高学年生の趣味が多様化して学年誌を買わなくなる傾向はずっと進んでいたのだが・・・でも、小学館の学年誌ですよ。ある種もっとも大事な「カンバン」を下げるというのは、相当なことだろう。

誰でも出版社になれる「クラウド型雑誌印刷」:WikiaとHP
以前も紹介した誰でもオンデマンド雑誌出版ができるサービス。Wikiコミュニティサービスを手掛ける会社と連携したことで、よりサービスの拡大が望めそうだ。こちらの日本語ローカライズとかを、どこか同人誌に強い印刷会社とかが手掛けてくれないものかな。

第一回ディキューブセミナー:「出版社発・ネットマーケティング施策の舞台裏」みすず書房『フロム・ヘル』の事例をもとに
11/5(木)17:00- より。参加できるかどうかは微妙だなぁ。特設サイトの作りこみはなかなかのもので、ここにどのような口コミを仕掛けていったのかが聞きたい。

ニュースサイト「漫画の新聞」創刊-半年をめどに多言語化も
世の中のニュースを2ページ程度のマンガで紹介する漫画の新聞がスタート。常時漫画家を常駐させ、一つのニュースにつき6時間程度でマンガ化して掲載するというのもの。すげー力技だなぁ。しかしこれ、無料閲覧広告モデルできちんと成り立つんだろうか。いくら多言語展開したとしても限界がありそうな・・・。

twitterで本の名言を共有するサイト「InBook」
こちらも最近始まったサービス。同様の「本や漫画の名言を集める」遊びは今までにもあったと思うが、投稿ツールとしてTwitterを使うことで、ユーザの投稿に対する心理的負担を減らすことができ、外への拡大も期待できる。この手のTwitter連携サービスは今後も増えてくることだろう。ユーザは「投稿の窓口」としてTwitterを使い、サービス側が必要な情報をかき集めて表示する・・・そう考えれば、GlamがスタートさせたTinkerも似たようなものか。

2009年10月21日(水曜日) 山形浩生『訳者解説』、『sabra』休刊、「食べレコ」、「デジタル雑誌ライブラリ」・・・etc.

★先週末は少人数のワークショップ的なものに参加。ケータイやWeb、マーケティングのことについての議論を集中的に行ったのだが・・・異業種の人たち、違う立場の人たちの話は大変刺激的で勉強になった。やはり誰でも知ってるような企業でマーケティングを専門に行っている人たちは、基礎教養がしっかりしていて、もにょもにょ言ってるだけの自分が吹き飛ばされそうな気分になるし、ITやWebマーケティングのこと、さらには自らがいる出版のことさえも、自分はよくわかってないのだなぁと深く反省し、恥じ入る週末だった。コーディネートしていただいた方、誠にありがとうございました。

山形浩生氏の久々の新著が登場。とはいっても、基本的には「訳者解説集」なのだが。

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)
山形 浩生
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山形浩生氏の文章の考え方はとても好きで影響を受けているのだが(「サイゾー」で連載終了したのは残念だった)、氏が訳す本は、私には難しすぎたりぶ厚かったりで歯が立たないことが多かった。しかし、大抵の本には常識外れなほどの「訳者解説」がついていて、そちらのほうが面白く、解説だけ読んで「読んだことにする」本が何冊もあったのだが・・・。そんな中でその解説だけを集めた本書は、私のようなヘタレ山形ファンにはオススメ。扱っているジャンルも幅広いので、まさに次なる『新教養主義宣言』という立ち位置になっているだろう。

グラビア誌「sabra」休刊へ
創刊誌から何年間か、毎号買い集めてストックしていたなぁ・・・中野まんだらけに売ったらそこそこ高い値段がついた、と喜んだ数年前のことが懐かしい。Webやケータイは以前から取り組んでいて一定の会員は集めていると思うのだが、そちらがどうなるのかは不明。今後のことはTwitterで発表されるのだろうか?

湯川鶴章:アマゾンkindleは、電子出版時代を引き連れてくるのか
出版業界を救うのはApple?:全く新しいコンテンツ体験が可能に(WIRED VISION)
Google、電子書籍の販売に乗り出す オンライン書店立ち上げへ
ここ数日のニュースや記事を改めて並べてみると・・・壮観。電子書籍販売も新たなステージに入ったというべきか。Appleが次なるデバイスとして小型タッチパネル型の端末を発売するという噂が流れ、Googleがコンテンツ課金のサービスを発表するのに対抗し、Kindleは先行者利益をもって世界各国にKindle販売をスタートし・・・まさに役者が揃ってきたなぁという印象がする。

★そんな折、米amazonから英語のメールが届く。おお、いよいよKindleが発送されたか! いちデジタルガジェット好きとしては素直にわくわくする。

ぼくたちの構造改革~メディア優位かコンテンツ優位か~
というわけでコンテンツ流通革命が一気に進んでいる中で(まだビジネス的には全然既存流通のほうが大きいけど)、「コンテンツの側にとっては、ピンチとチャンスが同時に押しよせている」状態なのは間違いないだろう。冷静に考えると概して脅威、なのかもしれないけど、これをポジティブに良い機会として動けるようになりたいものだ。

雑誌や書籍のグルメ特集をiPhoneに最適化して配信──「食べレコ」
グルメ情報に特化した電子書店「食べレコ」。これはこれでターゲットが絞られていてわかりやすいサービス。今秋オープンということだが、iPhoneであれば地図などとも連動できるから、単なる記事を読むだけとは異なる価値が出てくるのではと期待。今後もこのような「専門書店」が出てくると面白いのだが。

Fujisan.co.jp、定期購読者に「デジタル雑誌ライブラリ」を提供
すでにデジタル雑誌サービスを以前から手掛けていた富士山マガジンサービスによる新サービス。デジタル雑誌単体を販売するのではなく、紙の販売とセットに・・・というのは、内容こそ違えど「コルシカ的」ではないか。いいタイミングでリリースしてるなぁ・・・。ただ、対応誌が2誌だけというのはやはりさびしい。出版社から許諾を取りながらサービスを展開していこうとすると、このように「サービスの選択肢が少ない」書店になってしまう、というのが問題。雑誌の場合は書籍やコミックに比べ、一冊当たりの権利者が多く、一人でもNGを出すとデジタル化が進まない・・・というのは映像の世界と一緒なのだと思うが、そのままで済むわけではないもので。

ネット広告のオプト、電子書籍のパピレスに出資、コンテンツ配信で協力
常々「電子書籍の世界とネット広告の世界は全然違う」と、両方に片足の先っぽを突っ込んでいる私としては感じていたのだが、ここにきてこの組み合わせの報道にちょっと驚く。広告代理店のオプトがコンテンツの販売代理店も行う、ということでいいのかな? その他も気になるが・・・いま一つよくわからないままメモ。

ニッセン、書店店頭のデジタルサイネージ代理事業に参入
ニッセンとニッパンの共同事業。書店をメディアととらえモニターを置いて広告を配信するというものは以前からあった。首都圏を中心に展開するBOOK VISIONと、紀伊國屋書店で展開するKINOビジョン、あとはTSUTAYAも似たようなことを確かやっていた・・・かな? デジタルサイネージ配信ということでは、一部で実験が行われていたと思うがきちんと追ってないので不明。

雑誌は付録で買う時代、を作っているのは誰か
雑誌の付録ブームの背景には編集者の「原体験」がある、という論に対し、「ウェブはバカと暇人のもの」の中川淳一郎氏(だと思われる人)が「単に売りたいだけだ」と批判・・・。確かに「付録つけないで売れるならそうするよ」とは実際に付録に携わる編集者の多くが思っていることだろう。誌面作りと付録作りの作業工程は異なり、手間やコストは増えるばかり(その点、付録作りのラインを確保しノウハウを共有している宝島社はさすがだ)。提携ブランドとの調整は大変だろうし、そして取次や書店では「積みにくい」「作業が増える」と文句を言われ・・・。しかしその付録も、さすがに過当競争になってしまっている。次はどうなるのか。

2009年10月14日(水曜日) コルシカサービス停止、雑誌デジタル配信実証実験、ネトゲ廃人・・・etc.

雑誌とネットと。エニグモのコルシカ問題に思うところ。
ホリエモンもコルシカ問題に言及。上記の文章のオチにあるとおり、問題は今後力のある書き手が雑誌を舞台としなくなる時代が・・・すでに迫ってきているということだ。確かに、私の周囲もすでに雑誌の原稿料で生計を立てていないライターや編集者がごろごろいるしな。とっくにそうなっているのかもしれないけど。

★なんて話をしようとしたら、「コルシカ」全雑誌データの販売を停止なのね。私宛にも「購入した雑誌の閲覧ができなくなった」ということでクレカ決済取り消しのお知らせメールが来ました。うーん。

日本雑誌協会は、こんなことをしようとしているんですよ。
総務省の予算を利用しての「雑誌デジタル配信実証実験」を行うという話。有力出版社が2011年に共同雑誌サイトを立ち上げるというニュースがちょっと前に流れたが、それの前哨戦となる位置づけのようだ。現在こちらでモニター募集中。しかし、コルシカのような飛び道具的サービスが実際に立ち上がったのを見てしまうと、「実験はいいからネットベンチャーに投資してさっさと何かサイトでも作ってもらえば?」という話が出てくるのもわかるなぁ。

現在入手可能な電子書籍リーダー一覧
amazonのKindle、多少知っている人でもせいぜいSony Readerくらいまでしか知らないであろう海外の電子書籍専用端末だが・・・実は、大小取り交ぜるとこんなにたくさん出てるんだ!と知って驚く。日本でも再上陸の動きがあると耳にするし、しばらくは電子書籍端末系のニュースが日本でもたくさん出てくることだろう。

永江朗:雑誌休刊ラッシュのなにが問題なのか
雑誌はもともと「多産多死」だった。現在のような「少産多死への変換」によって、出版の自転車操業モデルが破たんした・・・とする論考。ということは、もともと雑誌バブル(ムックバブル)が崩壊して現在は適正値に戻りつつある状態、と言えなくもないか。「雑誌全体がだめ」になっているのではなく「バブルの影響で生まれたいいかげんな雑誌がだめ」になっているということなら、まだいいんだけど。

★「iPhoneユーザになると本を読まなくなる」というのは、少なくとも私にとっては本当だと思う。だってTwitterで人の発言をチェックしてリンク先のニュースやブログ記事を読んでるだけで移動時間はつぶれちゃうし。本を紹介してないのはそのためなんだけど・・・さすがに最近読んだ本くらいは出してみよう。

グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 (幻冬舎新書)
夏野 剛
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iモード成功の立役者がネットビジネスの「本質」を指し示す。結局はインターネットだから特別なのではなく、自社の強みをしっかり磨いてユーザへの意識を大事にしよう、という話なのだが・・・たいていの会社でネットとかデジタルの仕事をしてる人は自身がネット大好きだったりするので、つい表面的にマネしてみたくなってしまうものなのだ。自戒をこめて。

週刊誌は死なず (朝日新書)
元木 昌彦
朝日新聞出版
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ちょっと前に話題となった週刊誌サミットの要旨も収録されており記録のためにも購入。どちらかというと私は「雑誌のジャーナリズム」話よりは「雑誌のビジネスモデル」話のほうに興味がある流通寄りの者なので・・・本書を読んでしまうと「心意気はとてもよくわかる、で、どうやって記者の給料を確保するの?」というのを考えざるを得ないのだが。

ネトゲ廃人
ネトゲ廃人
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芦崎治
リーダーズノート
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オンラインゲームにハマりすぎて生活を破綻させてしまう「ネトゲ廃人」のルポルタージュ。ちょっと前に読み終わっていたのだが放置していた・・・。私自身はネットゲームにハマったことはないが、もし子供の時や思春期にネットゲームがあったら・・・一歩間違ったらそっち側に転んでいたかもしれないなぁと思う。それくらい、出てくる人たちの発言にはむしろ「普通っぽさ」を感じるし、自分も共感できる部分もある。

リスクを見積もれる人、見積もれない人
「スケジュールを、希望ベースで引く人がいる」「リスクを“見積もらない”人がいる」自分が“できる”と思い込んでいる人がいる」・・・うーん、イタイイタイ、まさに自分のことかもしれん・・・。

2009年10月13日(火曜日) 無印良品週間、「コルシカ」サービス縮小、ヴィレッジヴァンガード株主総会・・・etc.

★連休中は遠出せず近所をふらふらしたり、会社で片づけものをしたり。無印良品週間10%OFFにかこつけて、秋物のコートと棚を衝動買いしてしまう。最近どうも物欲が薄く、服もデジタルガジェットにも食指が伸びないのだが・・・いったん勢いがつくとむくむくとね。

オンライン雑誌閲覧サイト「コルシカ」、一時サービス縮小へ
サービス開始から一週間もたたずしてサービスは大幅縮小の方向へ。訴訟につながるのかと思ったら、両者「和解」の方向・・・と言っていいんだろうか。エニグモにしてみると、出版社の動きをただ待っていてはいつまで経っても魅力的なサービスは作れないだろう。これが何かのきっかけになれば私としても嬉しいのだが、さてどうなることか。

ヴィレッジヴァンガードの書籍の売上構成比が、13.5%にまで低下してしまったというお話
本屋のほんね氏がヴィレッジヴァンガードの株主総会に代理出席し、色々面白い話を聞いてきている。今や全国どこの大型ショッピングセンターに行っても書店の横にVVが並び、「雑貨屋」としての発展を遂げているのは明白。それでも、結果総量として本が売れるなら悪いことではないと思うけど・・・VVならではの「本選び」が今後どう継承されていくのかが不安と言えば不安。

2009年10月8日(木曜日) Corseka(コルシカ)騒動、Kindle日本でも購入可・・・etc.

★台風直撃でもカイシャは休校にならんのでしょうか。行きたくないなぁ・・・

雑誌販売サイト「コルシカ」開始–出版社からは「著作権の侵害」の声も
昨日グランドオープンしたコルシカというサービスが出版ギョーカイに大嵐を呼んでいる。これは簡単に言うと、雑誌を買うと雑誌をスキャンしたデジタルデータを先に手に入れて読むことができる、というサービスなのだが、上記記事にあるとおり雑誌のデータ化に関して著作権者や出版社に対して許諾を取っていないということがわかり、出版社の人たちが大慌てをした・・・というものだ。これに関しては、ちょっと長いが、雑誌屋かあさんの毎日:Corseka騒動まとめを読むと、出版社側の人たちがどういう状況だったかがよくわかるのでオススメ。また、こどものもうそうblog:出版の黒船か海賊か「Corseka(コルシカ)」騒動 twitterリポートを読むと、Twitterユーザの立場から見たコルシカ騒動がわかる。また、栗ブログ:雑誌スキャン閲覧サービス「コルシカ」は徒花に終わりそうだがを読むと、本サービスの問題点が整理解説されておりわかりやすい。・・・と、肝心な部分はすべて他人任せにしてしまいます、すいません。

★で、コルシカに関しての私の立ち位置は、「サービスとしては面白いので大歓迎」「だけどルール違反なので大問題」という2つである。本サービスを「著作権侵害」と取るか「私的利用の範囲」と取るかは今後議論になるのかどうかはわからないが、いずれにしても、理念や内容の話とルールや進め方の話は分けて考えるべきではないかと思う。だから、「コルシカは面白い、これに文句を言う出版社はアタマ固くて古い」という批判は的外れだと思うし「こういう違法の連中が出てくるから、そもそもデジタルなんて一切だめ」と怒りだす出版社の人も違う。これが議論のきっかけになること自体は良いことだし、出版メディアのデジタル化に関して一つの推進力になれるのなら、私個人としては大変うれしいことだ。

1年前にも書いてるけど、このサービスを立ち上げたエニグモという会社自体は苦労して魅力的なサービスを作り続けており、個人的には注目をしている会社。こちらの本も非常に面白かったので改めてオススメしてみる。

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
須田 将啓 田中 禎人
ミシマ社
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米アマゾン、電子書籍端末を100カ国で まず英語版、日本でも
もう一つの出版業界的には大きなニュースが、Kindleが日本でも購入できるようになった、というもの。今までは米国在住者でないと購入できなかったKindleだが、これにより日本でも入手する人が増えてくるだろう。もちろん中身は英語版であり日本の本がコンテンツとして買えるわけではないが・・・これも日本上陸の小さな一歩、と見るべきだろう。というわけでものは試しと早速予約。いつ届くんだコレ。

西日本初の物流拠点開設 書店業界はアマゾンに戦々恐々
といったわけでKindleの動きがつい目立ってしまうamazonジャパンだが、関西に巨大物流倉庫を作ったことのほうが、既存出版流通業界においては大問題だろう。これにより、「24時間以内配送」が可能なエリアが西日本一帯に広がったことになり、リアル書店の人たちにとっては非常に厳しい状況になったと言わざるを得ない。読者にとっては良いこと、ではあるものの、今後ますます書店は「リアル書店で本を買うことの強み」を考えブラッシュアップしていかないといけない状況になっている。

電子出版の売上高が紙媒体を超えるのは2018年頃、フランクフルト国際ブックフェアの事前アンケート結果
・・・といった報道もある。「10年後か、だったらその頃自分はもう引退してるから関係ないや」「10年も先なら、その時になってから対応策を考えればいいや」と考える中の人がいるのもよくわかる。とはいえ、自分はまだまだ出版でメシを食うつもりなので・・・きちんと対応していきたいなぁと。

2009年9月29日(火曜日) 「でるべんの会」10周年、資生堂「d-comic」、「1週間で消える本」・・・etc.

★今日は短め。連休明けで仕事はかなりテンパっております。うーむ。

出版関係勉強会 でるべんの会 10周年記念イベントのご案内
手前味噌な会で恐縮ですが・・・細々とながら10年続けてこられたのも、講師の皆様、顔を出して下さる皆様、幹事の人たちのお陰と存じます。いつもの勉強会とは趣旨が異なり土曜日昼の開催となりますが、「神保町ブックフェスティバル」もある日のことですので、皆様奮ってご参加ください。

資生堂 dプログラム「d-comic」
資生堂のスペシャルサイトとして無料で読めるWebコミック誌がこちら。おかざき真理などの著名な方が執筆を手掛けている。そして何より、コマ送りの滑らかさと自由度、効果音や音楽の使い方がやさしく素晴らしい。こういうのを見ると、単なる「紙の原稿を置き換えただけ」のデジタルコミックは見劣りがしてしまう。もちろん方向性が違うのだけど。

雑誌「ELLE JAPON」出版のアシェット婦人画報社、通販サイト新設 雑誌連動でオンラインセレクトショップ
住友商事との提携によるEC事業の強化、というELLE SHOP.jpがいよいよ本格的に稼働。雑誌ブランドのネットメディアとしては一定の地位を築き広告モデルを追求していたアシェットが次の段階に、ということで・・・今後「出版社EC」の動きはますます加速するとみられる。

梅田望夫:キンドルを手がかりに「読書の未来の姿」を考えてみよう。
先般の講演で話していたことの前半部分とほぼ同じ。Kindleを愛用する梅田氏はいつしか「キンドルの中、つまり「ネットのこちら側」に本を所有する意味っていったい何なんだろう」と考えはじめ・・・供給側の論理に立たず消費者の立場として現在は「素晴らしい本の世界」になってきつつある、と説く。確かにそのとおり。しかし「供給側」がそこでどうするかを考えるのが難しい・・・。

1週間で消える本を作ってどうするの?
書籍が短命化しあっという間に書店店頭から消えてしまう現在・・・著者や編集者にもう一度思いとどまって考えてほしい10か条を「天才工場」の吉田浩氏が説く。確かに耳が痛い話ばかりだが、一方で天才工場が配信する企画のたまご屋さんに集まる企画の何割が、その意味での素晴らしい企画になっている、と言えるだろうか。それだけ出版企画を立てる、選ぶということは神経を使うということか。